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【ボルボの歴史】安全かつ丈夫な車にこだわるメーカーの軌跡

世界トップクラスの安全性能を誇り、世界一安全なファミリーカーと呼ばれるボルボの車。今やカーオブザイヤーを連続受賞するボルボの歴史をふりかえりながら代表モデルを解説していきます。

ボルボが快挙!2年連続 日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞

2018-2019日本カーオブザイヤー受賞車 ボルボ XC40

2017-2018日本カーオブザイヤー受賞車 ボルボ XC60

国内販売される市販車から、その年のもっともすぐれたモデルを選出する日本カーオブザイヤー(通称COTY)。2018年のCOTYはボルボ XC40が獲得、2017年のXC60に続き2年連続でボルボ車がその栄冠に輝きました。

XC40は、国内道路事情にマッチしたサイズ感とカジュアルでポップなフォルム、北欧のスカンジナビアンスタイルを継承する上質な室内と高度な安全装備が評価につながりました。

XC60は高い安全性能はもとより、サイズ・機能・運転の楽しさといった総合バランスが高く、上質な室内、PHVモデルの追加による環境への取り組み姿勢が評価されました。

ボルボ CX40/XC60に関する情報はこちらから

今、ボルボが人気になったのはなぜ?

2010年以降、国内・国外を問わず世界でのボルボ車の販売は絶好調。それはボルボの経営が、中国・浙江吉利控股集団(ジーリーホールディング・グループ)傘下となったタイミングと重なります。

それまでのボルボ車は安全性能は抜群ですがデザインは無骨なものでした。
コアなファンはいるものの幅広い世代からの人気は得られず、独自での経営を断念しフォードの傘下となります。

しかし、フォードはボルボの経営に自由度を制限し、その結果ボルボは方向性を見いだせず、販売が上向くことはありませんでした。

良好な両社関係がヒットの秘訣!

一方でジーリーは、ボルボが築いてきた技術やアイデンティティを尊重し、ガバナンスは重視するものの、独立ブランドとして幅広い決定権を与えました。

これによりボルボは販売戦略を見直し不人気モデルを廃止。潤沢なジーリーの資本を活用し、コモンアーキテクチャーを開発することでカテゴリー別に戦略車をSUVなど人気モデルに集約。

新たなデザイナーによって洗練された流麗なフォルムへと一新させ、アイデンティである安全性能にさらなる磨きをかけることができたのです。

ボルボの歴史

ボルボ 創世~成熟期【1927~1999年】

ボルボ量産車第1号となるOV4

ボルボは1927年にスウェーデン・イエーテボリに誕生。同年に量産車第1号となるOV4誕生(愛称ヤコブ)がデビューします。

国内で作られるスウェーデン鋼は高品質で、ボルボは創業当初よりその鋼材を使用し堅牢なボディを開発。徹底したテストをおこない品質を追求するという理念のもと、1944年には初の小型車PV444を発表し、世界一安全なファミリーカーと呼ばれました。

1959年にはPV544に世界初3点式シートベルトを搭載。1974年には240/260シリーズを発表。なかでもカーレース採用の240ターボは話題で、その個性的な直線スタイルは「空飛ぶレンガ」と称されました。

1982年には実質的な後継車740/760シリーズが、1991年には850シリーズが発表されました。

優れた安全性能はボルボを世界的な車メーカーへと押し上げましたが、販売は思うように伸びず販売不振に陥ります。

ボルボ 転換期【1999年~2010年】

2006年にデビューしたコンパクトカー ボルボ C30

1990年代後半から販売不振に陥ったボルボグループから乗用車部門を切り離し米国・フォード傘下となりました。

当時のフォードは巨大企業。ボルボの生産台数30万台に対しフォードは500~600万台と圧倒的で、経営方針の細部にまで指示を受けることから、次第に暗中模索の状態へと陥ってしまいます。

そんななかでも安全性能へのこだわりは消えることはなく、2000年には本格的な衝突実験施設「ボルボ・セーフティセンター」を世界のメディアにむけ初公開。

2002年には車両の横転保護システムとなる「ROPS」を、2003年には死角補助支援システムである「BLIS(ブラインドスポット・インフォーメーションシステム)」を次々と発表。

2006年にはコンパクトカーC30がデビューさせますが売り上げは伸び悩み、2010年にフォード傘下から離脱しました。

ボルボ 変貌~躍進期【2010年~】

現在のフラッグシップSUVとなるボルボ XC90

ボルボの経営は危機的状態となり、破綻を避けるためスウェーデン政府に救済をもとめますが政府はこれを拒否。あくまでも企業は独立した状態で行動すべきだというスウェーデン政府の判断によるものでした。

2010年フォードはボルボの経営権を中国・ジーリーホールディングに売却。所有権移転をスムーズに行えるようフォード側の配慮もあり、同年8月には現行体制を構築し、ここからボルボは変貌・躍進をとげていきます。

2012年には5ドアハッチバックスタイルの新型V40を発表。2015年にはボルボのフラッグシップSUVとなる新型XC90がデビュー。翌2016年にはフラッグシップワゴンV90が誕生します。

安全性・デザイン性・価格面でバランスのとれたボルボのモデルは市場でも高評価を受け、なかには納車待ちになるモデルが出るほどでした。

ボルボ XC90/V90についてはこちらから

自動車史に残るボルボ歴代の名車

120(アマゾン)(1956~1967年)

ボルボ 120(アマゾン)

1956年、PV444の進化版4ドアセダンとなる120(アマゾン)がデビュー。特徴あるポンツーンボディに楕円のエアインテークは当時の先端をいくデザインで、カロッツェリア・ギアによるものです。

安全装備でもダッシュボードのクラッシュパッド装着、ウィンドウスクリーンのラミネート加工など最先端技術が取り入れられています。

142/144/145/164(1966~1975年)

ボルボ 144

ボルボ 142

ボルボ 145

ボルボ 164

実質的なアマゾン120シリーズの後継車として登場した144は、フォルムを従来のポンツーン形状から直線基調に大胆に変更。1967年には2ドアタイプとなる142と、5ドアステーションワゴンとなる145を追加し、1968年には144の進化版164が発売されました。

また、フェイル・セーフ・システム採用ブレーキ、車体前後にクラッシャブルゾーンを設けるなど安全装備を充実させています。

240/260(1974~1993年)

ボルボ 240

ボルボ 260

当初はモデルのドア枚数を車名に反映させており(たとえば5ドアは245)、その後240/260に統一。240は140の、260は160の後継車です。

シンプルな直線基調と大振りの前後バンパーを持つ広々としたフォルムは、後のボルボモデルに継承されていくロングセラーシリーズです。

レースで活躍した240ターボはそのフォルムと実力から「空飛ぶレンガ」と呼ばれました。

ボルボ 240に関する情報についてはこちらから

343/345/360(1976~1991年)

ボルボ 343

ボルボ 345

ボルボ 360セダン

欧州で需要の高いコンパクトカー向けモデルとして1976年に発売された300シリーズは、ボルボのオリジナル設計です。

3ドアハッチバックの343、5ドアハッチバックの345がラインナップされ、1982年には360シリーズがあらたにラインナップ。当初は直4エンジンにベルト式CVT採用としましたが、後にMT車も追加され人気となります。

740/760(1982~1992年)

ボルボ 760セダン

ボルボ 760エステート

ボルボ 740セダン

ボルボ 740エステート

1982年実質的な260の後継車として760がデビュー。直線的な広々としたスクエアデザインで、エンジンは直4・直6・V6が搭載、タイプもNA・ターボ・ディーゼルターボなど豊富なバリエーションとしました。

1984年には直4エンジンを主とした740が登場。また、740/760にはセダンのほかエステートもラインナップしています。

780(1985~1990年)

ボルボ 780

デザインはジョルジェット・ジウジアーロ率いるベルトーネが担当した780は、1985年のジュネーブモーターショーにてワールドプレミアされました。

エンジンタイプは直4・直6・V6とバラエティゆたかで、シンプルでありながら優雅でもあり、ボルボ車のアイデンティティとイタリアデザインが融合したモデルに仕上げられています。

480(1985~1995年)

ボルボ 480

ボルボ初のFF採用コンパクトカー480ESは2ボックス型2ドアクーペ。フロントにはリトラクタブルヘッドランプが、リアデザインでは1800ESのオマージュを感じさせる仕上がりとし、ボルボ他モデルと一線を画す特別な1台としています。

440/460(1988~1996年)

ボルボ 440

ボルボ 460

1988年ファミリー層向けのコンパクトなFF車として誕生した440は5ドアハッチバック。翌年には4ドアセダンとなる460も追加されました。

パワートレインは1.6Lから2.0Lの直4SOHCのバラエティ豊かなラインナップとし、コンパクトながら優れた走行フィールとボルボらしい接地性能を誇りました。

940/960(1990~1998年)

ボルボ 940セダン

ボルボ 940エステート

ボルボ 960セダン

ボルボ 960エステート

1990年ボルボ 960は760の、940は740の後継車としてデビュー。960には新開発の直6DOHCが、940には直4SOHCのNA・ターボタイプなどが搭載されました。

940/960での特筆すべき点は、3点式慣性リールシートベルトや格納式チャイルド・クッションといった安全装備が搭載されたことでしょう。

940/960にはセダンの他にステーションワゴンのエステートもラインナップされました。

850(1991~1996年)

ボルボ 850セダン

ボルボ 850エステート

1991年にデビューしたミディアムセダン850は、ミディアムクラスでボルボ初のFF採用モデル。新システムが多く盛り込まれ、デルタリンク式リアサスペンション・側面衝撃吸収システムや世界初「サイドエアバッグ」も搭載された画期的モデルです。

850は1993年にステーションワゴンモデルとなる850エステートがデビュー。独特の垂直テールゲートがボルボらしいと人気でした。

ボルボが開発した安全装備

1959年 3点式シートベルトで特許取得&特許無償公開

2002年 ボルボ ROPS(横転保護システム)の実証実験風景

2008年 ボルボ 低速用追突回避軽減オートブレーキ

2012年 V40に初搭載された歩行者用エアバック

ボルボの安全性能に対する姿勢は、創業当初から現在にいたるまでなんら変わることはありません。

1959年には世界初となる3点式シートベルトを開発。発表されたPV544に搭載するとともに、取得したその特許技術を無償公開し、誰もがその技術の恩恵を受けることとしたのです。

2002年には世界で活況を見せるSUVに向けて、電子制御により車体の安全性を確保するRSC(ロール・スタビリティ・コントロール)システムを開発。

2008年には先行車との衝突リスクをレーザー検知し、万が一ドライバーのブレーキが作動しないとき、50km速度域までシステム的にブレーキがかかるシティ・セーフティを世界初XC60に標準装備したのです。

2012年、ボルボはV40に世界初となる歩行者用エアバックを装備。これはV40のボンネット上部・フロントガラス・Aピラー下部にかけてエアバックが作動し、万が一歩行者と衝突した場合に歩行者をケガから守る安全装備となっています。

2020年にかけて、ボルボは新しい車での交通事故死亡者や重傷者の数をゼロにするという目標を掲げています。

ボルボの先進安全技術についてはこちらから

この記事の執筆者

石黒 真理この執筆者の詳細プロフィール

旧車、ノスタルジックカーを愛する自動車ライター。趣味は読書と、天気のいい日のドライブ。気分転換はたいてい車を運転します。今までの愛車は、マツダ・サバンナRX-7、ルーチェ、シトロエン・エグザンティア、サーブ900などです。...

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