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最大トルクとは? エンジンが発揮できるもっとも強い回転力

【WildWestAdz自動車用語辞典】今さら聞けない専門用語をわかりやすく解説。車のスペックを表す際に必ず耳にする「最大トルク」。エンジンのパワーや加速に関わる最大トルクとは?

最大トルクとは?最高出力との違いは?

トルクとはエンジン回転の力強さであり、加速性能に関わるパラメーター。最大トルクとは、エンジンがもっとも効率よく稼働する回転数で発生できるトルクの最大値です。最大トルクが大きく、発生回転数が高い車ほど、空気抵抗や摩擦抵抗に負けない力強い加速性能を発揮します。

トルクの単位は「kgf・m」と「N・m」。回転軸から1m先にある1kgの物体を動かす力が1kgf・mであり、1N・mは9.80665kgf・mに相当します。カタログに「最大トルク356N・m[36.3kgf・m]/5,100rpm」と記載されているエンジンは、「5,100回転/毎分時に、もっとも大きな356N・m(36.3kgf・m)の力を発揮するエンジン」ということです。

車のパワーを表す単位には「出力」もありますが、こちらは「ps」や「kW」の単位で表します。

※「トルク」に関して詳しくは以下の記事をご覧ください。この記事では「最大トルク」について説明します。

最大トルク発生回転数はエンジンのもっとも効率がよいところ

最大トルクは、エンジンがもっとも効率よく稼働する回転数と密接に関わっています。

エンジンのトルク変化をグラフで表すと、最大トルク発生回転数を頂点にして山なりを描くかたちになるため、最大トルク発生回転数までは回転数を上げるほど力強く加速していき、最大トルク発生回転数をすぎると徐々に鈍るのが一般的です。力強い加速を維持するためには、トランスミッションの変速時に最大トルク付近の回転数をうまく維持することが求められます。

最大トルク発生回転数は、エンジン自体の設計や給排気系統の設計などを総合して決まります。この最大トルクの発生回転数によってエンジンの特性が決まるのです。

最大トルク発生回転数が低いエンジン=実用派

最大トルク発生回転数が低いエンジンであるほど、回転数を低く保って走行できる、燃費性能に優れた実用エンジンといえます。最大トルク発生回転数以上にエンジンを回しても加速力は鈍るため、早めにシフトアップして走らせるのが有効です。

最大トルク発生回転数が高いエンジン=スポーツ派

最大トルク発生回転数が高回転にあるほど、回転数が上がるたびに力強さが増していくスポーツ走行向けエンジンといえます。高回転で高トルクを発揮するため、実用エンジンにくらべて最高出力値が高く、最高速も実用エンジンに比べて高くなる傾向にあります。しかし、低回転域での加速性能は劣り、低速走行や低燃費走行はやや苦手です。

トルクが大きな代表エンジン 3選

大排気量エンジン

排気量の大きなエンジンほど、たくさんの空気と燃料を爆発させるため、大きなトルクを発揮できます。ただし、多気筒エンジンになるほど内部機械抵抗が増えるため、排気量あたりの最大トルク値は低下する傾向にあります。

スーパーチャージャー付きエンジン

スーパーチャージャーは過給器のひとつ。排気ガスを利用して過給するターボと異なり、エンジン動力を利用して圧縮空気をつくり出します。排気流量に依存せず過給圧が高まるため、大排気量エンジンのように低回転から大きなトルクを発揮します。

ディーゼルターボエンジン

ディーゼルターボエンジンは回転上限が低いものの、低回転から大きなトルクを発揮するエンジンです。ガソリンエンジンよりも高圧縮比であるため爆発力が高く、シリンダー径が大きいため爆発力をムダなくトルクに変換できる特徴があります。


広い範囲で最大トルクを発揮できるエンジンが増加中

最近では、カタログの最大トルク発生回転数が「2,000〜4,000rpm」のように記載された車が増えています。これはエンジンが、回転数によるトルク変動を抑え、より運転しやすい出力特性に調整されていることを指します。電子制御により不必要なピークトルクをおさえ、駆動系にかかるストレスを低減しているのです。

最高出力もエンジンのスペックを表すもの。詳しくは以下

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